Twitterインスタントウィンキャンペーンとは? 【2022年最新事例付き】
近年では、企業のマーケティングのために、SNSを利用することが定番となりつつありますよね。 特にTwitterを使ったキャンペーン施策は、新規顧客の獲得や来場・来店促進など様々なメリットがあり、実施されている企業はとても増えています。 そんなTwitterキャンペーンの中で欠かせないのが“インスタントウィンキャンペーン”です。 Twitterインスタントキャンペーンは、フォロワー増加や企業やサービス・商品の認知拡大などの効果が得られやすく、日々多くの企業で実施されています。 本記事では、Twitterにおけるインスタントウィンキャンペーンの仕組みややり方、活用事例などを詳しくご紹介します。
- SMSマーケティングを効果的に行いたい。
- Twitterキャンペーンで成果を出したい。
- インスタントウィンキャンペーンについてよく知りたい。
- 手本となるキャンペーン事例が見たい。
上記のような方はぜひ最後まで御覧ください。
Twitterインスタントウィンキャンペーンとは
そもそも“インスタントウィン“とは、応募するとその場で抽選結果が分かる仕組みのことです。 たとえば、「あたりくじ」付きのお菓子やアイスのように、食べたらすぐに結果が分かるもの等もこれに該当します。 Twitterにおけるインスタントウィンキャンペーンは、「フォロー&リツイート」などのキャンペーン参加条件となる動作が行われると、自動的に参加したユーザーに抽選結果が送られる仕組みとなっています。 インスタントウィンを使ったキャンペーンは懸賞の中でも人気が高く、TwitterだけではなくLINEなどの他SNSや、レシート撮影で応募できるキャンペーン、購入商品のシリアルコードを使ったキャンペーンでも利用されています。
Twitterインスタントウィンキャンペーンの種類
Twitterにおけるインスタントウィンキャンペーンは大きく分けて以下の3つの方法があります。
フォロー&リツイート(RT)
企業側が指定したアカウントをフォローし、キャンペーンツイートをリツイートすることで応募できるキャンペーンです。 応募のための素材を集める必要もなく、気づいたときにすぐに応募ができるため、Twitterキャンペーンの中でも特に応募数が集まりやすい特徴があります。 また、リツイートを応募条件にすることで、Twitterの最大の武器である拡散性をうまく利用し、キャンペーン内容を一気に広めることに期待できます。
フォロー&リプライ(@ツイート)
企業側が指定したアカウントをフォローし、該当のアカウント宛にリプライまたは@ツイートをすることで応募ができるキャンペーンです。 ユーザーは、応募のためにコメントを考えて入力する必要があるためリツイートキャンペーンに比べて応募数は少なくなる傾向ありますが、ユーザーは当選しやすいというメリットがあります。 また、当選したいユーザーは企業や商品、サービスに対してポジティブなコメントをすることが多く、企業にとっても有益なコメントを獲得できるメリットがあります。
フォロー&ハッシュタグ投稿
企業が指定したアカウントのフォローに加えて、キャンペーンのオリジナルハッシュタグを投稿してもらうことで参加できるキャンペーンです。 最近では、Twitter広告機能のひとつである「カンバセーションボタン(旧カバセーショナルカード)」を使ったハッシュタグキャンペーンを利用する企業も増えています。 カンバセーションボタンとは、ツイートの画像や動画につけられるハッシュタグが書かれたボタンのことで、ボタンをタップすると自動的にハッシュタグとあらかじめ入力されたコメントの投稿ができる仕組みになっています。 そのため、応募者がハッシュタグを入力する手間が省略され、より簡単にキャンペーン応募ができるようになります。 また、カンバセーションボタンは最大4つまでつけることができるため、総選挙やクイズ形式などユーザーが楽しんで参加できるキャンペーンが企画しやすいというメリットもあります。 ハッシュタグキャンペーンは、ユーザーが主体となって企業の商品やサービスについて投稿するため、企業広告よりも効果の高い「UGC(ユーザー生成コンテンツ)」を集めることができます。
なぜインスタントウィンが人気なの?
それでは、どうしてインスタントウィンをつかったTwitterキャンペーンが増えているのでしょうか。 インスタントウィンキャンペーンの人気が高い理由を、ユーザー側と企業側に分けて解説します。
ユーザーに人気の理由
- 応募しやすい
- 抽選結果を待たなくてよい
- 当選しやすい
何といっても、インスタントウィンキャンペーンの魅力はその“手軽さ”です。 簡単な操作だけでキャンペーンに応募ができ、抽選結果を待つ必要もないため、参加ハードルが低く誰でも気軽に応募しやすいというメリットがあります。 また、参加ユーザーを増やすために、当選者数を多く設定されていることもあり、比較的当選しやすいのもインスタントウィンキャンペーンが人気の理由であると言えます。
企業に人気の理由
- 短期間でフォロワー獲得が狙える
- キャンペーン内容や企業情報を拡散できる
- キャンペーンの手間が少ない
キャンペーンの参加条件を「フォロー&リツイート」にすれば、普段のプロモーションでは難しい「新規フォロワー獲得」や「情報の拡散」が大いに期待できます。 また、抽選作業や当選連絡が自動的に行われるため、それらにかかる手間や時間を省くことができ、企画やクリエイティブ制作などに時間を費やすことができます。
インスタントウィンキャンペーンのやり方
一般的に、インスタントウィンを使ったTwitterキャンペーンを行う流れは以下のようになります。
- キャンペーン実施の目的とそれに対する目標を設定する
- キャンペーンの詳細(ターゲット層・賞品、当選数など)を決める
- 外部ツールを選定する
- クリエイティブ制作
- 応募の集計・発送等
- 効果測定
以下で一つずつ解説します。
1. キャンペーン実施の目的と目標を設定する
キャンペーンの詳細を企画する前に、キャンペーンの目的を明確にする必要があります。 フォロワー数増加、企業のブランディング、来場・来店促進など、企業の目的に合わせたキャンペーンを企画することが大切です。 目的が明確になれば、目標値も設定しておくと良いでしょう。
2. キャンペーンの詳細を決める
目的に合わせたキャンペーンの詳細を企画します。
- ターゲット層
- 賞品・当選数
- キャンペーン期間
- キャンペーンの種類(フォロー&リツイート、ハッシュタグ等)
など、具体的にどのようなキャンペーンにするのかをプランニングしていきます。
3. 外部ツールを選定する
Twitterには、自動で抽選したり自動的にリプライ(返信)する機能はありません。 したがって、インスタントウィンキャンペーンを行うには、オートリプライや自動抽選に対応したツールを利用する必要があります。 自社でインスタントウィンツールを提供していない限り、外部ツールを導入することになるため、キャンペーンツールを選定します。 インスタントウィンキャンペーンに対応したツールは、多くの企業から提供されており、そのツールでできることや価格設定も様々です。
- 提供機能
- 価格設定
- サポート体制
などをしっかりと比較し、自社が希望するキャンペーンが実現できるツールを選ぶことが重要です。
4. クリエイティブ制作
実際のキャンペーンツイートに載せるテキストや画像・動画の作成、必要であればキャンペーン用のLPページなどを作成します。 また、キャンペーンに関するトラブルを避けるため、応募規約も作成しておくとよいでしょう。
5. 応募の集計・発送等
抽選や当選者への通知は自動化されているため、その後の集計や発送作業を行います。 導入するツールの提供元によっては、これらの作業もオプションとして依頼することも可能です。 自社の予算や、人手などを加味して適宜決定します。
6. 効果測定
キャンペーン実施後は、どれほどの効果があったのかという効果測定が必須です。 キャンペーンは定期的に実施することで、フォロワーの定着やブランディングにつなげられるため、次回のキャンペーンをより効果的に行うための分析をしっかりと行っておくことが大切です。 導入するツールによっては、効果測定用の指標データを閲覧したりダウンロードできる場合があります。
インスタントウィンキャンペーンのやり方
Twitterにおいてインスタントウィンキャンペーンを行う際にいくつか注意点があるので、事前にかならず確認しておきましょう。
1日に送信できるDM(ダイレクトメッセージ)数に注意
Twitterでは、Twitterシステムの負担を軽減させるため、一定の操作に制限が設けられています。 そのため、抽選結果をDMやリプライで送信する場合、上限数以上の応募があると自動返信ができなくなってしまう場合があります。 1日に送信できるDM数は基本的に1000件まで、ツイートは2400件までとなっており、それ以上の送信が必要な場合はTwitter社へ直接上限引き上げを申請する必要があります。
キャンペーンツールによってはアカウントの指定がある
導入するツールによっては、Twitterの認証済みアカウントであることが指定されている場合があります。 Twitterで認証済みアカウントになるためには、Twitter社へ申請し、本人確認の手続きをすることで認証済みのバッジ(プロフィール画面のチェックマーク)を得ることができます。 認証済みアカウントの指定があるツールを導入したい場合は、事前に申請を行いましょう。 参考:Twitterの認証バッジの要件 – 青いチェックマークの取得方法
景品表示法に注意する
景品表示法とは、不当表示や過大景品を迅速に処理するために制定された独占禁止法の特例法です。 ※キャンペーンの期間や当選数、賞品の種類などの規制があるため、キャンペーン実施前に規制対象ではないかを必ず確認しておきましょう。 ※参考:景品表示法 | 消費者庁
Twitter公式の「自動化ルール」と 「キャンペーン実施についてのガイドライン」を遵守する
Twitterでは、自動化された返信や投稿をする際のルールや、キャンペーンを行う際のガイドラインを細かく設定しています。 自動化ルールでは、オートリプライなどのメッセージの自動化をする際のルールが定められており、受信する側が確実に自動受信に同意していることが求められています。 キャンペーン規約等に、企業から自動でメッセージが届く旨を必ず記載するようにしましょう。 その他にも、さまざまなるルールやガイドラインが定められているため、キャンペーン実施前にTwitterヘルプにしっかりと目を通しておくことが大切です。 参考: Twitterの自動化開発ルール | Twitterヘルプ 、 キャンペーン実施についてのTwitterのガイドライン | Twitterヘルプ
2022年最新インスタントウィンキャンペーン事例
ほっかほっか亭公式 @HokkahokkaP

大手お弁当チェーンのほっかほっか亭のTwitterアカウントでは、定期的に当選数1000人規模のインスタントウィンキャンペーンを行っています。 こちらのキャンペーンのポイントは、「月見天丼1食無料券」をほっかほっか亭のアプリクーポンとして贈呈する仕組みとなっており、来店促進と合わせてアプリダウンロード促進も狙っている点です。 フォロー&リツイートでフォロワー獲得や情報拡散だけでなく、あらゆる面で成果を出している事例です。
ローソン @akiko_lawson

大手コンビニチェーン、ローソンのTwitter公式アカウントでも定期的にインスタントウィンキャンペーンを行われています。 当キャンペーンは、ボタンをタップするだけでハッシュタグ投稿ができるカンバセーションボタンを採用しています。 新商品の発売に合わせて3日間のみの開催となりましたが、多くのユーザーがオリジナルハッシュタグを付けた投稿を行い、拡散されました。
アサヒビール @asahibeer_jp

アサヒビールの公式Twitterアカウントでは、キャンペーンツイートにリプライすると、に出演されている人気女優さんのメッセージ動画がランダムで届くキャンペーンを実施しました。 こちらのキャンペーンのポイントは、インスタントウィンを使ってプレゼントの抽選をするのではなく、ランダムで動画が届く仕組みにしている点です。 抽選で50名に該当商品当たる施策も行いつつ、キャンペーンのメインをメッセージ動画配布にしたことで、お酒を好むユーザー層だけでなく起用した女優さんのファンの間でも話題となりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。 今回は、Twitterにおけるインスタントウィンキャンペーンの仕組みややり方などを解説しました。 Twitterインスタントウィンキャンペーンは他のキャンペーンとは異なり、インスタントウィンキャンペーンに対応したツールを導入することが前提であるため、ある程度の予算が必要になります。 高い費用対効果を得るためには、自社の課題やキャンペーンの目的を明確にし、目的に合ったキャンペーンを企画しましょう。 また、数あるキャンペーンツールの中から自社が希望する機能や予算などにマッチしたツールを導入するためには、事前のリサーチも欠かせません。 そして、通常Twitterキャンペーンを行う場合、あらゆる工程が必要となり時間や労力がかかりますが、インスタントウィンを採用すると、抽選や当選者への通知が自動化されるため、作業にかかる人手や時間を省略することができます。 その分、分析やプランニングに費やせる時間が増え、効率的にキャンペーンを運営することにつながります。 効果的にSNSマーケティングを行いたい場合に、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。